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フルール・ド・リス

フルール・ド・リス 

 フルール・ド・リス(Fleur-de-lis)は、アイリスという花からデザインされた一つのシンボルです。フルール・ド・リスは普通のアクセサリーのデザインとしても使われていますが、紋章として扱われるときに、政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味を持ちます。そして、フルール・ド・リスはフランスでは王家の紋章としてみなされ、光、自由、勇気、知恵を象徴します。イタリアではフィレンツェのシンボルとして知られています。 
 

オブシディアンフルール・ド・リス ネックレス


フルール・ド・リスの発展 

 13世紀のヨーロッパではフルール・ド・リスは聖母マリアの花とされています。フランス国王のルイ四世は、フルール・ド・リスの三つの花びらは「信仰、知恵、騎士道」を表し、また神がフランスに与えた恵みでもあると述べました。 
 14世紀になると、フルール・ド・リスはキリスト教に三位一体の理念にインスピレーションを与えたといわれています。 

使用 

 フルール・ド・リスはフランス王国の国花と見なされ、国の旗、印章、コイン、王室の衣装、王冠などに用いられ、王家の権利の象徴です。 
 北アメリカ州では、フルール・ド・リスを象徴とする地域の住民はフランス語を話します。ケベック州やモントリオール市とスリーリバーズ市の旗にフルール・ド・リスのデザインが使用されています。 
 ベストセラー小説「The Da Vinci Code」に描かれたシオン修道会(Priory of Sion & Prieuré de Sion)にもフルール・ド・リスを使用することが分かります。